


秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。 ここ数日は朝晩の寒さも増してまいりましたね。
皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。
今回は、1823年創業、スコットランド・スペイサイドのシングルモルトウイスキー、
「モートラック12年」をご紹介いたします。スペイサイド地域ダフタウンでは最も古い蒸留所です。
芳醇で華やか、重厚な味わいは、”The beast of Dufftown” 「ダフタウンの野獣」と呼ばれるほど。
モートラック12年には”The wee witchie”「小さい魔女」と別名が付けられておりますが、その名前の
由来はモートラックの製法にあります。
蒸留所にある6基のポットスチルは全て形が違っており、独特で複雑な蒸留方法も長年秘伝の方法と
されておりました。

世界に名を馳せるモートラックウイスキーの礎を築いた当時のオーナー、ジョージ・カーウィの息子、
アレクサンダー・カーウィが、薬学を学んだのち、モートラック蒸留所独自の「2.81回蒸留」を開発、
伝統的なワームタブを採用し、ゆっくりと冷却をしながら創り出される味わいは、
さながら魔法のよう。 1923年には蒸留所はカーウィ家の手を離れましたが、その製法は
今も脈々と受け継がれ、華やかな甘みとスパイシーさが絶妙なるウイスキーを造り続けています。
ストレート、ロックで本来の味わいを楽しんで頂くことはもちろん、加水するとフルーティーで、
バランスの良い味わいが広がります。
ぜひこの機会にお楽しみください。



写真左、右:モートラック蒸留所のキルン/
写真中央:モートラック蒸留所長 兼 マスターディスティラー クレイグ・ウィルソン博士